THEME③:選挙・政治の情報が「若者に届かない」のはなぜ?
谷森 自分の場合、たとえば政治についてのニュースを見て、これおかしくない?って思う時はあるんですよ。だけど、それで終わってしまうんですよね。そのニュースを深く掘り下げようとか、疑問を解消するために具体的に行動しようとまでは思えない。 前田 私は大学1年の時、講義は100%オンラインでした。今でも対面の講義は週に1~2回、新型コロナのせいで仕方ないのかもしれないけど、せっかく入った大学なのにつまんないな、と思ったことがあります。 そういうことも私たちが積極的に意思表示すれば、もしかしたら少し良くなるものなのかもしれない。だけどどう訴えれば良いのかわからない、どこに訴えればいいのかわからない、そういう感覚もあります。 ◇ |
ー若者が選挙に行かないから
候補者も若者にアピールしない 英太郎 みんなやっぱり、自分たちの意思をもっと政治に反映して欲しい、そういう思いはあるわけだ。そんなあなたたちの思いを社会に訴え、実現するための大きなツールが、まさに「選挙」なんだと思う。 だけどその選挙っていうツールが、有効なものとは思えないってことだよね?だからメディアや演説で政治家が何を言っても、あなたたちにリアルなものとして届かない? 木下 街頭演説にしても、たとえば平日に街中でやってたりするじゃないですか。でも学生はずっと学校にいて、講義が終わってもサークルやバイトに行ったりしてますからね……。 英太郎 いや、実はどの党もけっこう、若者に届くような工夫をしてるんだけどなあ。 谷森 結局、自分たちがちゃんと考えて選挙に行かないっていうのが根本的な問題なんですかね?そうは思ってもやっぱり、なかなか関心が持てないんですけど。 前田 私は自分とすごく考えの近い政策を打ち出す候補者がいたら、その人に興味を持って、投票するかもしれないです。だけどそもそも、選挙に行くのが面倒くさいっていう友達も、周りには多いです。 平馬 それに偏見かもしれないけど、「政治家=遠い存在」っていうイメージが……(笑)。だから情報を発信されても耳に入ってこない、何を言われても身近に感じられないっていうのはあるかもしれません。 |