【監督】園田 淳二先生
T1記者:いつから馬術部の監督をされていますか。 園田さん:阿蘇中央高校清峰校舎で畜産の教員をしており、授業では牛の管理、そして馬術部では馬の管理をしています。昭和55年から監督をしているのですが、実は僕もここの馬術部出身でOBなんです。現役時代は国体5位でした。 T1記者:6月13日、14日に行われる全国大会予選に向けて、コンディションはいかがしょうか。 園田さん:部員が少ない時もありましたが、先日行われた高校総体では優勝することが出来ました。馬術競技は総体とは別に全国大会の予選が行われますので、そこで全国への切符を手にすることができます。この大会は総体のようにいつも自分たちが管理している馬に乗るのではなく貸与馬に乗るので、どれだけ馬の性格を理解し人馬一体になれるかが鍵です。しかし、今までやってきたものを緊張せずに出しきってくれると信じています。そうすることで自ずと結果はついてくる子たちだと思っています。 T1記者:「馬の性格」ということをおっしゃいましたが、馬一頭一頭によって正確は全く異なるものですか。 園田さん:もちろん違います。今、馬術部には11頭の馬がいますが、全て性格が違います。乗馬での指示も一頭一頭性格に合わせて少し違うんです。なので自分が先走って「勝とう」「勝とう」としても、馬の気持ちをコントロールしないと結果は悪くなってしまいます。そこが難しいところですね。 しかし、部員の子たちは朝や昼休みも馬の管理をしているのですが、その馬の管理が上手い子は競技をしても上手ですね。やはり、馬に伝わるものがあるのだと思います。 |
【主将】村田 剛さん
T1記者:いつから馬術競技を始めましたか。 村田さん:中学校2年生からです。それまでは野球をやっていたのですが、辞めて他のスポーツを探していました。初めはジョッキーを目指しましたが、身長と体重の制限があるので諦め、住んでいた宇土から大津の乗馬クラブに通い始めました。そこで、クラブの方にこの高校を紹介してもらい、馬術部に入るために入学しました。今は親元を離れて寮生活中です。 T1記者:乗馬をしていて楽しいと思うときはどんな時ですか。 村田さん:障害という競技があるのですが、それをやっている時が楽しいですね。普通のスポーツだと一人でやるものだと思うのですが、馬術は唯一動物と行うスポーツです。馬と一つになれる感覚が味わえる瞬間は最高に楽しいです。 T1記者:将来の夢を教えて下さい。 村田さん:これからも大好きな馬に携わっていく仕事がしたいと思うので、将来は競馬関係に進みたいと考えています。まずは調教師推薦が取れるよう修行をしてJRAで活躍できるようになりたいです。 T1記者:では最後に、全国大会予選そして全国大会への意気込みを教えて下さい。 村田さん:最低でも団体・個人で全国大会出場を果たすことですね。他の高校と比べても今年はレベルが高い選手が揃っていると思うので、いつも通りの力が出せれば必ず出場できると思います。そして団体では全国制覇、個人では去年一番近くで見てきた先輩が5位に入賞されたので、それを超えれるように頑張ります。応援よろしくお願いします。 |
園田 麗也さん
T1記者:いつから馬術競技をはじめましたか。 園田さん:入学して1年生の総体前に馬術部に入りました。それまではサッカー部に入ろうと思っていたのですが、1つ年上の兄が馬術部にいて結果も残して頑張っていたので馬術部に入りました。 T1記者:乗馬をしていて楽しいと思う時はどんな時ですか。 園田さん:人馬一体というか、人間と馬の心が一つになれた時ですね。人間だけでは勝てない競技なので、自分が思っていたとおりに馬が動いてくれたりいつも以上の一体感を出して結果に出た時が一番楽しい時です。 T1記者:大会に向けて意気込みを教えてください。 園田さん:国体では優勝を目指して頑張ります。そして全国大会予選では去年の悔しさをバネにして全国出場を目標に一致団結して頑張ります。 |
中島 奈津実さん
T1記者:いつから馬術競技をはじめましたか。 中島さん:高校に入学してからですね。兄がここで馬術部に入っていて、ちょうどその代に全国で団体優勝したんですよね。それを見ていてすごいなと思ったというのとその兄に誘われたので入りました。 T1記者:乗馬をしていて楽しいと思う時はどんな時ですか。 中島さん:自分が出来なかったことが出来るようになった時ですね。最近で言うと、とても気性の荒い馬に去年の夏から乗るようになったんですが、最初はわざと足を踏まれたりして大変だったんです。でも最近その馬の性格や嫌いなことなどを理解して上げてお世話してあげたらやっと受け入れてくれるようになりました。 T1記者:大会に向けて意気込みを教えてください。 中島さん:去年は全国へ行くことが出来なかったので、今年はみんなと一緒に全国に行きたいです。 |
です。馬術の場合は高校総体がインターハイに繋がるわけではなく、6月13日、14日に行われる競技会において全国への切符をかけた熱い戦いが繰り広げられるそうです。雄大な阿蘇で鍛えた身体と精神で全国優勝目指して頑張ってください!
Writer M.Kyohe